◆◇◆内閣府青年国際交流事業
平成24年度青年社会活動コアリーダー
育成プログラム(派遣プログラム)事前研修(その1)◆◇◆
------------------------【配信日: 2012.07.05】
◎中国地方のBBS会員のみなさんへ
あなたが参加した活動の感想を聴きたいです!知りたいです(^^ )

◎中国地方以外のBBS会員のみなさん、 みなさんのところの活動、
いろいろあるんでしょうね(^^)これからも、 あなたのできること、
一歩踏み出してみませんか?
BBSを卒業したみなさん、引き続き「更生保護」に関心を持って
ほしいです。いろいろ条件がそろえば、復帰してみませんか?
更生保護関係の皆様、 これからも私たちを温かく見守ってください。

◎内閣府等関係者のみなさまへ
BBS会員向けが中心となっているので、 わからないことがあったら
ごめんなさい。
BBSについては、日本BBS連盟ホームページ
http://www2.ocn.ne.jp/~ bbsjapan/katsudo/katsudo.html
関心がある方、ご覧ください。
BBBS (Big Brothers Big Sisters) About, BBBS International Homepage.
http://www.bbbsi.org/
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このプログラムの事前研修が、6月22(金)~24日(日)、 国立オリンピック
記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で行われました。

プログラムの目的は-
ひとり一人が自分の持っている能力を活かし、 自立して社会に参加し支え合う
「共生社会」を築くため、 地域の人々やNPO等による社会活動の充実が
大切で、社会活動に携わる人を増やしていくこと、 またボランティア同士が
連携することで、さらに社会活動を拡げていくこと、 そして社会活動を
リードし、コア(中心)となる青年(23~40歳: プログラム応募対象年齢)
を育てることです。

「派遣プログラム」というのは、高齢者関連分野はイギリス, 障がい者関連
分野はデンマーク,青少年関連分野はドイツへ、 各分野それぞれ青年が8名と
団長1名が派遣され、
①社会活動のコアとなる青年リーダー能力の向上
②各国、各分野間のネットワークの形成
を図るものです。
http://www8.cao.go.jp/youth/ kouryu/data/core.html

がんばって試験をパスし(英語能力は問われません(笑))、 こやまんは
青少年関連分野なのでドイツへ、今年10月行ってきます!

事前研修はビッチリ組み込まれていて、とてもハードでした^^;

ポイントと感じた言葉を挙げます(順不同)
○ユースワーカー

○子ども・若者育成支援推進法
推進本部長:内閣総理大臣
地方自治体において、「子ども・若者計画」は努力義務で、 地方自治体首長
のやる気にかかる部分が大きいという話でした。
http://www8.cao.go.jp/youth/ suisin/pdf/s_gaiyo.pdf

○横のつながり
ドイツでは、NPO中間支援組織(団体同士の団体)が、 各団体の意見を
吸い上げ、自治体・議員への提案・ 提言をすること等が行われているそう
です。日本ではまだまだこれからです。

○ドイツの「社会教育士・Sozialpädagoge」( 国家資格)
社会教育士はドイツの社会福祉専門職のひとつで、 ソーシャルワーカーと
比較すると、 実践において教育的観点を含んだ専門的援助を行います。

学校制度について、日本と比べて学校制度はかなり複雑です。 ドイツ16州が
それぞれ独自の学校制度を持っており、 それに対応して学校種ごとの様々な
教員資格が存在します。従って、養成制度も、 具体的なところでは極めて
多様なものになっています。
しかしそれらすべてに共通して、 スタンダードが構想され実践されている
ということです。
ドイツの学校は、いわゆる「教授学校」としての伝統があります。
つまり「生活指導」をしないということです。 例えば家庭訪問はありません。
教育困難校や特別の生活指導を必要とする場合はどうするのかとい うと、
ゾチアル・ペダゴーゲ(Sozialpädagoge: 社会教育士)という別の教育専門職
がいて、生活指導を担当します。ただし、 これは日本の社会教育関係職員
(社会教育主事・公務員 等)とは、少し制度上の位置づけが異なって
います。日本の「社会教育」は、社会教育法の定義に基づくと、
「学校教育以外」の組織的教育という意味になりますが、 ここでの社会教育
ないし社会的教育は、「社会問題を解決するための教育」 という意味の、
ドイツ教育学に伝統的な用語です。

○地方分権・補完性の原理
地方から中央政府へ意見を上げ、政策へ反映。ボトムアップ( Bottom up)。

○ユライカカード(juleica  Jugendleiter/in-Card)
青少年の指導に関わる人が持つ資格。ねらいに、 社会人になるとボランティア
をやめてしまう人を引きとめるという点がある。
30~40時間の講座を受けることで取得できる。
有効期限は3年で、再発行は3時間の講習でできる。
この資格は、履歴書に書くことができる。
あるプログラムに参加する子どもたちにとって、 この資格を持っていると
安心できる材料となる。

○職業訓練
日本の「職業訓練」のイメージは、 ハローワークが行うものだと思うが、
ドイツでは、学生のうちから行う制度があり、 学生から社会人への移行が
よりスムーズになる。
●青少年関連分野(ドイツ派遣団)の大きなテーマは、
「ユースワーカーの育成のあり方」
ユースワーカー:青少年の指導・育てる人材を総合した言葉
→青少年に、直接・間接的に関わることを問わない。
→職業にしているかいないかを問わない。
→青少年を対象として、活動している人。

団長・団員9名で、私たちの「団としてのねらい」 を2日間にわたり、
何時間も話し合いました。
団員の立場は様々。NPO法人の代表や職員(フリースクール, サポート
ステーション(厚生労働省委託事業)の運営,学校教育の支援, 東南アジア
の地域づくり活動,青少年の居場所づくり), NPO中間支援組織の
コーディネータ,ボランティアリーダー等。 話をまとめるのは大変で、
苦しんだ末、生みだした私たちの「団としてのねらい」は、

『ドイツの組織運営に関わる人材育成の学び、 日本におけるユースワーカー
の概念と育成制度の構築について、内閣府に提案する。』
①継続的かつ発展的な組織運営に必要な要素を確認する
②ドイツの組織運営に関わる人材の育成方法や仕組みを学ぶ
③ 日本におけるユースワーカーの安定的確保と育成のあり方を提案す る
④青少年活動への定着を可能にする人的体制の確立を目指す!

かなり難しい目標です。内閣府に提案できるよう、がんばります! !

こやまんの個人テーマは、
○組織運営また、 子どもたちと活動しているメンバーを育てていく(特に
大学卒業~30代)、ユースワーカーの確保と、 質を向上するには。
○青少年団体同士の“横のつながり”について、ドイツの仕組み・ 工夫を
学ぶ。
です。
………………………… ………………………… ……….
つづきは、その2へ。

ドイツ派遣団